日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

新入生と二年生の学習態度の違い

来日して一年目の6月現在の一年生の学習態度と、来日して二年目の二年生の学習態度は大きく異なる。

一年生は、いい意味でうるさい。宿題を出さない学生や寝ている学生も2名ほどいるが、それ以外の学生は前に出て黒板に回答を書いたり、読んだりしている。私語や母語での教えあい等もあり、とにかく教室がうるさい。

一方、二年生のクラスでも特に酷い所は授業に参加する学生が2名ほどで、それ以外は殆ど寝ていたり、友達と話しているという。そのため教員が授業を放棄して教員室に戻っていることもある。

二年生の担任にこうした違いを尋ねると、アルバイトが忙しいから、出稼ぎに来ているから目的がそもそも違う、あいつらが何考えてるのかサッパリわからない等の返事が返ってくる。

一年生の先生達は、このままモチベーションの高い状態を保ってほしけれど、アルバイトが本格化すると一変するのよねと話す。