日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

つかぬまの休み

専任講師の有休消化が始まった。一年で一度のチャンスである。皆、病院に行ったり、土日やお盆休みと付けて連休を取る。連休の休みの取り方を聞くと、ゆっくり過ごす、海外旅行へ行く、ミュージカルを観に行く、実家へ帰る等、一般的な意見とかわりない。 た…

日本語ができない留学生の銀行口座開設

日本語が殆どできない留学生が新規に入国したときに一番大変なのは銀行で口座を開設することである。まず銀行は、日本語が話せない外国人の口座開設を認めない。理由は犯罪を防ぐためである。日本語が話せない外国人が日本語ができる外国人や日本人が同伴し…

夏休みの専任講師の仕事

夏休みに入っても専任講師の仕事は減らない。正規の授業が無い時間代わりに普段できないことをしている。例えば、教材関係の電子化や生活指導に関する教材の作成等がある。その他、夏休みに入ってもやってくる学生や事故の対応、そして新入生のアルバイトの…

日本語教師が働く学校を選ぶ時勢

日本語教師が足りていない。入学する留学生の数は激増しているのに専任講師が全く足りていない。そのため、専任講師が日に日に疲弊していく。そうした様子を見て、非常勤講師や専任に興味のある志願者が、益々専任講師になろうとしなくなる。日本語学校側が…

死亡にかかる費用の負担

留学生が死亡した場合、誰が葬儀や火葬費用を負担するのだろうか。特に途上国から来た国の場合、両親が学生の入院費や葬儀費用を支払えない場合もある。 日本語学校の場合、経営者の意思にもよるが、その費用は学校が負担する。危篤状態になった時、親族に貯…

留学生の死亡防止のために

留学生が日本に滞在中、様々なトラブルに巻き込まれる。その中で一番最悪のケースは亡くなることだ。 亡くなる理由は、事故に遭うケース、病気のケース、自殺のケースがある。多くの留学生を受け入れる教育機関では、こうしたケースに対応したことがあるであ…