日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

日本語能力が低い仲介業者

日本語学校に学生を紹介する仲介業者の日本語能力はとにかく低い。特に、営業をしてくる業者の日本語能力はとにかく低い。電話に出ると、こんにちは先生と言う。先生がどうかも分からないのにだ。まるで日本語学校に通う学生である。そして、自分の名前も言わない、仲介業者であることも言わない、片言の日本語でいきなり◯月入学はまだ大丈夫ですか、と聞いてくる。そして、それに対応しても、はい、いいえ以外の日本語を聞き取れない。

そもそも、こうした営業をしてくるのは、面接で落とされた学生をどこかにねじ込もうとしているのだ。そんな学生はこちらとしても要らないので、電話を担当者に繋いでも意味がないのだ。

こうした仲介業者からの電話に専任講師は、いわゆる「易しい日本語」で対応しなくてはならない。なぜこちらが学生サービスのためのスキルを下手な仲介業者に使わなくてはならないのか。専任講師はいつも仲介業者の電話に腹を立てている。

私見ではあるが、仲介業者の社長だけでなく現地のスタッフが日本語をきちんとできるかが、良い仲介業者かどうかを見分けるポイントの1つとして挙げられるのではないのだろうか。