日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

騒がしいクラス

落ち着きのないクラスは27人。元気がよい学生が5、6人おりクラスの雰囲気を元気にしている。時にはうるさく、時に引っ張ってくれることもある。

ただ、クラス全体に言えることは、集中力がとても短いうえ、熟考しないことだ。具体的には、問題をきちんと読まずにわからないと言う、問題に従わず自分で作文をする等が、問題を解く場合によくある。また、わからないと言うのにいざ教師の説明をしようとすると全く聞かず友達と話す、まだ説明が終わらないのにわかりました先生!と言い最後まで話を聞こうとしない。巡回をしていると先の問題を指してここわからないから今説明しろとせがむ。それなのに今している問題もそんなに解けているわけでもない。

もちろん数人のできる学生もいるが、こうした落ち着きのない学生が、静かに頑張る学生の邪魔をしている。

うるさい学生はその学生なりに頑張っているのだが、とにかく自分ペースが酷いので、ゆっくりの授業が進んでいく。学習者に寄り添った授業と言えばそうなるが、進学する、JLPTを受験することを考えると、その学習者に寄り添った授業ペースが彼ら自身の進路を狭めている。