日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

技能実習生について

日本の技術を学びに来ている外国人研修生を技能実習生と呼ぶ。彼らは、農業を学ぶために農家で研修を受けたり、技能を学ぶため工場で研修を受けたりする。とはいえ、研修というのは名ばかりで実際は人手不足の現場で各県の最低賃金で働いている。

外国人研修生からすると最低賃金であっても、その額は母国では大金になる。100万あれば一軒家が立つのだから。

ただ、経営難の農家も多く賃金を数ヶ月払わないで研修生を働かせたりする。ある農家に賃金を請求したところ、農家から自殺したいほど行き詰まっていると言われたなんて話もある。研修生が逃亡するという話もよく聞くが、それは研修先での働く環境がある。また、研修生自体が考えが足りない場合も多く、何も考えずにいい話や噂があればその話に飛びついてしまう、言い換えれば騙されやすく、気がついたら「逃亡」になっいたなんてこともある。

そんな彼らは、日本語の習得への熱意はすごい。働くために必要という明確な目的があるかららしいが、その熱意は留学生とは比べ物にならないという。