日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

留学生同士の喧嘩

日本語学校はまるで日本の中学校や高校のような仕組みである。授業が始まる りと終わりは日直が「起立、礼、着席」の挨拶をする。そして授業が終わると日直が教室を掃除する。授業にはミニテストもあれば宿題の提出もある。高校の授業と同じである。中学校や高校でクラスメイトが喧嘩をするように、国籍が異なる学生が毎日一緒に勉強するのだから、喧嘩が起こる。特に男女間の問題、コミュニケーションの取り方や親疎関係の感覚の異なりが大きな歪みをもたらす。そして、それは個人の問題ではなく国同士の対立となる。

ちょっとしたちょっかいがベトナムとネパールの学生の喧嘩となり、授業中に問題が起きた。その場は直ぐに収まり、直ぐの休み時間に通訳を入れて明らかに悪い方の学生を注意するも、全く悪びれもしない。それを見ていた同国の学生も相手が何が悪いのか理解しない。

国の違いではなく、成長すると男女間のコミュニケーションの取り方が変わっていく、男女で考え方が違うという話をメインにする。そして、生活習慣が違うなら、考え方も変わってくる、相手が自分と同じ考えであるなんて勝手に思うなという話をする。

しかし、この事態を聞いた主任は真っ青になる。国同士の喧嘩になって過去に殺し合いにもなるような事態があったからだ。

今後の状況を注視したい。