日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

『みんなの日本語』の基本 三種の神器

これは初期過ぎるが故に、初心者がそれすら分からないことを自分自身が忘れてしまわぬための備忘録である。
まず、『みんなの日本語』の教科書を使って初級者に教える場合、本冊と翻訳本と教え方の手引きが三種の神器となる。
本冊を使って教えることになるが、新しく出た言葉は翻訳本に書いてあり、本冊には書いていないが便利な用語が書いてあるため、それも授業で使うことになる。教え方や流れは、教え方の手引きを見て参考にする。超初級の教師の場合、下手に自分なりの文型の導入を取り入れるよりも一度、教え方の手引きにある導入を利用したほうがよい。経験上、分かりにくい文型の場合、自分で考えた導入より、教え方の手引きの導入にある学生に対する伝え方の方が学生の理解が早かった。もちろん、語彙や例にある言葉は学生の興味に合うようにした方がよい。
この三冊が授業準備の基本セットとなる。