日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

プレスメントテスト直前のクラス別学生態度

来日して直ぐにプレスメントテストを行い日本語能力毎にクラスを分ける。そして、一学期を過ぎたら、再度プレスメントテストを行いクラスを分ける。この再度クラスを分けるプレスメントテストに対する態度がクラスによって異なる。

1番上のクラスは、テストに対する慌ただしさはない。私たちな1番上のクラスですよ?という余裕を出している。大学の学部や院に進学する学生が多く、日本留学試験の準備をしたりと自分は自分という様子だ。

2番目のクラスはテキスト一冊が終わりなんとなく終わった達成感に浸っている。テキストをしっかり使うクラスの中では1番上のクラスになるため、その余裕があるのかもしれない。

3番目のクラスは、進度があまり変わらない2番目クラスに対して下剋上を仕掛けようと必死である。授業内容は、夏休み前までに一冊を終わらせるために授業内容が早いスピードになっている。スピードが早くなると日頃の漢字練習や語彙テストの頻度も多くなる。それに加えて復習プリントを沢山入れている。それに対して学生は、テストですから!と食らいついてくる。

これらより下のクラスは、マイペースにテスト準備をしている。テストの受け方の練習、すなわち、問題の指示文を読む練習や例をみて問題を解く練習、友達や先生に話しかけない練習をする。そのほか、復習のプリントを解いたりするが、優しい内容のため、ほぼ間違わないことに興奮する。

1番下のクラスでは、教師も含めてプレスメントテストを全く意識していない。特にテスト準備をすることもなく、ゆっくりと着実に進めている。