経営学の視点と社会学の視点の狭間
留学生が程々に日本語を勉強し、程々の専門学校に行き、単純労働のアルバイトである程度お金を稼いだら帰国する。
経営学的視点から言えば、日本の技術も盗まれない、労働力不足を補い、税金も払ってくれる、そして留学中は日本国内で様々な消費をしてくれる。ある種、日本にとっては都合の良い事だと言える。
一方、社会学的視点から見ると、留学生という貧困者、移民の労働力の搾取と言える。
そんな中、日本語学校や日本語教師という教育側は何をすべきなのだろうか。個人的に思うのは、技術を盗まないようなモラルの育成と自分の身を守るための自立心やスキルであろう。ざっくり言うなら筋の通った生き方と筋の通った考え方を身につける事だ。もちろん、留学生本人の人生が実り多きものにするための日本語力の向上への配慮を大前提である。様々な議論を見てなんとなく思うことである。
筋を通す、個人的に尊敬するある方の格言である。