日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

学生のやる気を引き出す方法

授業に集中する学生と集中せず堕落していく学生の違いは何だろうか。1つには勉強する目的が明確かどうかであろう。専門学校に行きたいです、大学に行きたいです、ではなく、どこの専門学校や大学で何を勉強したいのか、そのためにどの程度の日本語力が必要なのかが分かることだろう。そして、そのハードルが高すぎす、低すぎず、努力の範疇であることだ。プレスメントテストが学期途中で行われるなら、勉強するメリットを伝える必要もあるだろう。

今している事に何の意味があるのか、どうしてするのかが理解できると学生はついてくる。もちろん、それすら理解できない学生も少なくない。そうした学生は自己の状況判断が鈍いこともあるので、周りを焚き付けて1人置いてきぼりになるかの如く焦らせるか、見捨てずそれなりの道を探ることだろう。人生の選択は1つではないし、本人が納得する生き方であればそれは否定できないのだから。教師はいざという受け皿になってくれる進学先はそれなりの学生のために空けておき、頑張る学生にはそれなりの進学先を早めに紹介し、本人の努力を信じることであろう。