日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

専任講師の学生対応の詳細

専任講師は学生の世話が絶えない。新入生の担任の場合、主にアルバイトの紹介、教室や寮の掃除の仕方の指導、自転車に乗るときのイヤホンしているかのチェック、病気の状況、保険証などが行き届いているか等がある。

日本語レベルが低いクラスであるほどそうした指導に時間と手間がかかる。そもそも日本に留学する場合は約80時間ほど母国で勉強する必要があるため、ゼロレベルはいないはずなのだ。しかし、ひらがなもままならない学生が沢山来ている。そうした学生は潜り込んでいているため、そもそもの私生活の態度も比例している。

もちろん、そうではない学生もいるのだが、日本語レベルが高いクラスに比べるとその数は多いように思われる。

専任講師はそうした学生対応に日々追われながら、学生にアルバイトがなければ経営側から注意され、教室の使い方が悪ければ他の先生がゴミなどを持って注意される。授業で学生がうるさくすると、非常勤講師から教育してますかと回りくどく言われる。