日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

学生の興味関心

日本語学校の学生には、日本人と交流する、日本人の友達を作りたいという概念がない。進学等の進路以外の興味は、いかにお金を稼ぐか、兄弟や配偶者を呼ぶかということだ。

お金を稼ぐことに必死な学生は基本的にアルバイトを2つ掛け持ちする。1つは週20時間程度のアルバイトをし、28時間に満たない数時間で別のアルバイトをする。28時間を超えてアルバイトをしようとする学生もいるが、学校側としては見つけたら注意する、学校紹介のアルバイトの場合は28時間以内か確認する程度だ。

日本語学校の経営側としては次の授業料支払い等のために貯金をして確実に授業料を徴収したいため、深追いは暗黙的に禁じられている。そのため、日本語教師はビザ更新に大きな支障がでないようにする程度の対応に留まっている。

兄弟や配偶者を呼びたい学生は、必死にアルバイトをしそのためたお金を兄弟の学費に充当する。そして自分の学費を払えなくなるのて、少しずつ現金を学校に持ってきて通学できるように対処している。

彼らの生活に日本人は不要のようだ。