日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

日本語学校の「しつけ」

留学生に対するしつけが2つある。一つは出席率、もう一つは生活指導である。出席率は90パーセントが当たり前、80パーセントを下回るとビザも下りないし専門学校、大学どこも取らないと指導する。授業は1分でも遅れたら遅刻となり15分遅刻すると欠課となる。遅刻者は毎回厳しく指導を受けることになる。教師は執拗に遅刻理由を責め立てて、2度と遅刻しないように話をする。

生活指導では、部屋を綺麗に使うことや学校を綺麗に掃除すること、自転車の乗り方などの指導が行われる。生活指導は月に1回学年全体で指導が行われる。

その他、日々の授業前に様々な注意事項があるため、学生は毎日怒られているような気分になる。特に真面目な学生ほど毎回注意される度に気をつけようと努力するため萎縮してしまうようだ。

教師側としては、最初が肝心で二年生になると言うことを聞かなくなる、一度なめられたら卒業するまでなめられ続けられる等の先を見据えた思惑があるようだ。