日本語学校 参与観察の備忘録

実態を社会学的にみてみよう。

外国人経営者と日本人経営者の違い

一重に日本語学校といっても日本人が経営する学校と外国人が経営する学校がある。細かな違いは不明だが、一点だけ明らかに異なる点がある。

それは専任講師の働き方だ。非常勤講師の先生方の話に頼るところが多いが、日本人経営の場合、サービス残業が多く求められる。毎日9時10時までサービス残業するのが当たり前、教案や様々な書類作業が多いという。一方、外国人経営者の場合、残業を基本的にさせない、しないことが多い。採点など持ち帰る仕事はあるが、外国人経営者の場合、無駄な作業は一切させないという面が強い。また、同じ外国人という点から、どんなに良い教育を与えても育つ学生は育つし育たない学生は育たないと語る。教育に限界がある、と現場の教育に対して意見を述べる。

つまり、日本人経営者の場合は労働環境がより過酷であり、外国人経営者の場合は教師としての自己成長が望めない環境である。